概 要
団体理念
食品ロスや規格外品など。
世の中を見渡してみると、様々な「食」に関する課題があります。
「食」は私たちの生活と密接に関わり、生きていく上で欠かすことのできないものです。
一般社団法人GRAFは「食」の課題に取り組み、人々が笑顔で食卓を囲めるような社会を目指します。
食から笑みを。
活動理念
Gratitude(感謝の気持ち)
一緒に活動をしている仲間に対して 感謝の気持ちをもって接すること。
活動を通して出会うすべての方々に 敬意と感謝の気持ちをもって関わること。
Respect others(他者の尊重)
相手の考えや価値観がたとえ自分と異なっていたとしても その意見や考えを受け止める姿勢をもつこと。
周りの意見を尊重しながらも 自分自身の考えや価値観も大切にすること。
Act Actively(自ら動く)
誰かが動いてくれるのを待つのではなく 自らが「ファーストペンギン」となって動くこと。
周囲の人も巻き込みながら 積極的に動くこと。
Focus on Future(よりよい未来のために)
現状の課題に目を向けながら 私たちの目的を達成することを第一に行動すること。
いまよりも「よい未来」を実現するために あらゆる可能性を探っていくこと。
目的
次の2つを団体の目的として掲げています。
①食品のロスを主とした食に関する社会課題を解決する
②人々が食を通して笑顔になれる社会を創造する
団体設立の背景
世界には貧困などの理由により、食事を満足にとることができない方がたくさんいます。
日本にも相対的貧困といった問題があり、そういった家庭の子供の食生活は、親が仕事で
不在になることからコンビニなどの弁当が多くなったり、経済的に購入できる食材が限られ、栄養のバランスが悪くなったりするなどの問題を抱えています。
しかし、そういった問題がある一方で、今日も大量の食品廃棄が行われています。
令和元年度の農林水産省と環境省の調査によると、その総量はなんと 570万トン。
これを国民一人当たりに換算すると、
1日あたり約124g(約72円・お茶碗約1杯分)
年間にして約45kg(約25948円・年間1人当たりのお米の消費量に近い量)もの量が
まだ食べられるのに、捨てられてしまっている状況なのです。
食事に困る人がいるにも関わらず食品ロスが発生している、この現状を変えたい!
そんな想いをもった高校生3人が集まり、一般社団法人GRAFを立ち上げました。
今後は一緒に活動してくれる仲間をもっと増やし、社会を変革していきます。
団体名の由来とロゴ
The Group for Reducing the Amount of Food loss の 頭文字からをとって
GRAF (グラーフ)と 名付けました。
中央に団体名「GRAF」がプリントされたロゴ。
2つの手で地球を支えるデザインには、「地球に優しい世界を世界中の人々の手で創り上げていきたい」という想いが込められています。
私たちが暮らしている地球には様々な問題が生じています。その中で当法人は「食品のロス」の問題に着目し、課題解決に向けて取り組んでいます。
事業内容
当法人は次の3つを主な事業内容としています。
①生産段階で発生するロスの削減をする
生産現場で発生する「規格外品」は市場が求める規格から外れた農産物を指す言葉です。
生産者・販売者・消費者それぞれの声を集めながら、多方面と協働で規格外品の廃棄削減を目指します。
②フードバンクの周知とフードバンクどうしのネットワークづくりをする
「フードバンク」は安全に食べられるにも関わらず廃棄される食品の寄付を受け、食料を必要とする方々に分配する団体・活動のことです。
わたしたちは、フードバンク自体を世の中に広めたり、フードバンク間の情報の交換・食料の融通をおこなったりすることで、食事に困る方や食品ロス問題の低減を目指していきます。
これまでに、全国のフードバンクが一覧できるサイトを作成しました。
③食に関する課題の啓発をする
どんな問題解決も、課題を「知る」ことから始まると考えています。
わたしたちは、様々な形態で啓発活動をおこなうことで
一人ひとりが食にまつわる課題に「自分ごと」として向き合える社会を目指していきます。
上記3つ以外の事業も積極的におこない、食に関する課題の解決を目指してまいります。
SDGsとの関連
SDGs は Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。
2015年9月に開催された国連サミットで採択され、2030年までに達成すべき17の目標と、付随する169のターゲットから構成されています。
昨今はメディアで取り扱われる機会も増えてきました。
食品ロス問題は、SDGsの中の
〇目標 2 飢餓をなくそう
〇目標 12 つくる責任・つかう責任
〇目標 14 海の豊かさを守ろう
〇目標 15 陸の豊かさも守ろう
〇目標 17 パートナーシップで目標を達成しよう
と密接に関係しています。
そのため食品ロスを削減することは、SDGs達成のためにも必要不可欠なのです。